この教材の使い方¶
誰のための教材か¶
- 統計学を初めて学ぶ人、または一度挫折した人
- 公式は覚えたけれど「なぜそうなるのか」がわからないままの人
- 統計検定や大学院入試に向けて、数理統計学の基礎を固めたい人
数式は避けずに使いますが、数式が出てきたら必ず図や具体例で意味を確かめる ように構成しています。
本文の読み方¶
本文には、次のようなボックスが登場します。
定義
用語や記号の正確な意味。ここがあいまいだと先に進めなくなるので、ていねいに読みましょう。
定理
数学的に証明できる重要な性質。まずは主張の意味を理解しましょう。
証明(クリックで開く)
定理の証明は折りたたんであります。1回目は飛ばして先に進み、全体像がつかめてから戻ってくる読み方もおすすめです。 ただし、第4部(推測統計)の理論を本当に理解したい人は、ぜひ証明も追ってみてください。
ポイント
特に大事な考え方や、他の章とのつながり。
注意
よくある誤解や、間違えやすいポイント。
シミュレーション
ブラウザで動かせるシミュレーション。スライダーやボタンを操作して、理論を体感しましょう。
練習問題
各章末にあります。解答は折りたたんであるので、自分で考えてから開きましょう。
解答
ここに解答があります。
おすすめの進め方¶
じっくり全部学ぶ(標準コース)¶
第1章から順に読み進めます。各章の練習問題を解き、シミュレーションで手を動かしましょう。
まず使えるようになりたい(速習コース)¶
証明は読み飛ばし、次の章を中心に読みます。
graph LR
A[第1〜3章<br>記述統計] --> B[第4・5章<br>確率の基本]
B --> C[第6章<br>期待値と分散]
C --> D[第8章<br>正規分布]
D --> E[第12章<br>中心極限定理]
E --> F[第15〜17章<br>推定と検定]
F --> G[第18章<br>回帰分析]
数理統計を固めたい(理論コース)¶
第2部〜第4部を重点的に読み、すべての証明を追います。特に次の章が中心です。
- 第6章(積率母関数)、第9章(多次元分布)、第10章(変数変換)
- 第11章・第12章(極限定理の証明)
- 第13章(標本分布の定理)、第14章(最尤法・クラメール・ラオの不等式)、第16章(ネイマン・ピアソンの補題・尤度比検定)
前提となる数学¶
高校の数学II・B 程度の微分積分(多項式・指数関数・対数関数の微分と積分)がわかれば読み進められます。 Σ記号、組合せ、テイラー展開、ガウス積分、行列などは 付録A 数学の準備 にまとめてあるので、必要に応じて参照してください。
図とシミュレーションについて¶
- 本文中の図は、すべて Python(NumPy・SciPy・Matplotlib)で作成しています。図を作るコードは GitHub で公開しているので、パラメータを変えて自分で描き直すこともできます。
- シミュレーションは外部ライブラリを使わない JavaScript で書かれており、ブラウザだけで動きます。乱数を使うので、実行するたびに結果が変わります。それ自体が「偶然のぶれ」を体験する教材になっています。
誤りを見つけたら¶
誤字・計算ミス・わかりにくい説明などを見つけたら、GitHub の Issue で教えてください。 各ページ右上の編集ボタンから、修正の提案(Pull Request)を送ることもできます。